2017年5月26日金曜日

【動画あり】挑戦!ルート採血

静脈路確保と採血が一度にできる、「ルート採血」は救急現場で多用されます。この記事では「ルート採血」の手順とコツについて、動画と文章で説明します。

※ちなみに他の手技についても動画をupしています。


ルート採血の手順

1.環境を整えよう

  • 穿刺部位を心臓より低い位置に保とう

2.清潔操作を心掛けよう

  • 手指消毒をしよう
  • 手袋を装着しよう

3.穿刺部位を探そう

前腕中央部の橈側皮静脈や正中皮静脈などを狙いましょう
実線矢印:橈側皮静脈 点線矢印:正中皮静脈

  • 採血部位の中枢に駆血帯を巻き血管を怒張させよう
  • 見て「盛上がっている」、触って「弾力のある」血管を探そう

4.消毒しよう

  • アルコール綿で末梢から中枢に向かい消毒しよう

5.穿刺しよう

  • 血管固定のために採血部位より抹消の皮膚を軽く引張ろう
  • 血管は表面付近にあるので角度をつけず穿刺しよう
  • ※切り口(ベベル)は上に向けよう

6.内筒の逆血を確認しよう

まずは留置針の内筒に逆血を確認しよう
  • 持ち手部分まで血液が逆流するのを確かめよう

7.針を寝かせて数mm進めよう

  • 外筒の先端が血管内に入るまで進めよう 

8.外筒の逆血を確認しよう

9.外筒を根元まで進めよう

  • 廃棄ボックスに針を捨てよう
外筒の逆血を確認してから、外筒だけを根元まで進めます

10.シリンジを接続しよう

外筒にシリンジを接続します

11.ゆっくり吸引しよう

  • シリンジと腕の間に指を挟んで固定しよう

12.駆血帯をはずそう

13.シリンジを外そう

  • アルコール綿を接続部の下に敷きましょう
アル綿を敷きます
  • 外筒の先端を押さえながらシリンジを外そう
    外筒の先端を押さえてシリンジを抜きます

14.点滴ラインを接続しよう

ルートを接続します

15.滴下を確認しよう

  • クレンメを全開にして滴下を確認しよう
  • 穿刺部周囲が張れないか確認しよう

16.固定しよう

  • フィルムとテープで固定しよう

これで、「ルート採血」の説明を終わりにします。

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