102C22
研修までに覚えたい常識
- 意識障害はまず低血糖を否定する
- 意識障害の鑑別:AIUEOTIPS
意識障害はまず低血糖を否定
102C22は「意識障害」へのアプローチを問題としていますね。意識障害を来す病態は様々ありますが、最初にすることと言えば、「低血糖の否定」です。なぜなら、もし低血糖による意識障害ならば50%ブドウ糖2アンプルを静脈注射すれば速やかに解決してしまうからです。
50%ブドウ糖1A=10g/20ml |
緊急度が高くすぐに治療できる疾患から除外する方法論は救急現場の常識であり、研修医ならば選択肢をみる前から「血糖」測定が答えとわかります。
意識障害をみたらその場で簡易血糖測定器でチェックしましょう。使い方のわからない人は下のリンクから確認しておきましょう。
アークレイ血糖自己測定器関連情報サイト:http://www.arkray.co.jp/smbg/g-black/how.html#tab
次に低酸素、ショック、頭蓋内出血を否定
実際の「意識障害」のアプローチとしては低血糖の他にすぐに除外できる病態として、低酸素、ショック、頭蓋内出血が挙がります。
それらが否定されたら、AIUEOTIPSでじっくり鑑別を行いましょう。
まずI、次にOとSを除外しよう |
低血糖など、まず除外すべき病態を意味づけしておくと、味気ない暗記事項も味わい深いものになりませんか。
因みに、参考文献で紹介する林寛之先生は一年目の研修医にAIUEOTIPSを20秒以内で言えるように指導しているようですよ。
病棟実習でAIUEOTIPSがさっと言えたら、格好がいいと思いませんか?
今日はこの辺で、また会いましょう。
因みに、参考文献で紹介する林寛之先生は一年目の研修医にAIUEOTIPSを20秒以内で言えるように指導しているようですよ。
病棟実習でAIUEOTIPSがさっと言えたら、格好がいいと思いませんか?
今日はこの辺で、また会いましょう。
参考文献
ステップビヨンドレジデント 2 救急で必ず出合う疾患編
p77‐80救急でよく出会う症候へのアプローチが軽快なタッチで、多数のエビデンスと共に掲載されています。ドクターGに出演した先輩も「3年目になって読み返しても新しい発見がある」と絶賛。
東京 ER 多摩総合マニュアル
p7多摩総合医療センターのERを立ち上げた樫山鉄矢先生の著書。症候別、疾患別に内容が簡潔的にまとめられています。それもさることながら人間的にも素晴らしい方なんですよ。
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